
「止まり木すゞめ」
著者 新宿酔太郎(下元信行)
発行 2003年4月1日
定価 本体1500円+税
四六判 上製本 195頁
ノンフィクションライターの下元信行氏が「新宿酔太郎」のペンネームで、音楽雑誌「月刊カラオケファン」にほぼ10年間にわたって連載した掌編を一冊にまとめた。四六判、195頁の上製本で、表紙カバーのスケッチが30余年止まり木派を自認する筆者を連想させる。
筆者のペンネームは「新宿酔太郎」ではあるが大阪在住、どこからでもすぐ読めるちょっといい話の舞台は「十三」であったり「通天閣」であったり。高度成長期を陰でささえ、バブルがはじけた後もがんばって生きるネオン街の女と男の話を、酒場をこよなく愛する筆者が軽妙に語り元気を与えてくれる。