
徒然に歴史を巡る-京の遺跡を歩いて-
著者 角川英男
発行日 2005年2月25日
四六判 並製本 160頁
京阪沿線に住み、京都で大学時代を過した角川英男さんが、テーマを絞らず有名無名にかかわらず、自分が行きたいと思った京都の史跡に足を運び、書き上げた第一作目。
からし色に墨で書かれた題字が少し古風な表紙は歴史を紐解くにはぴったりといった感じ。知人にも読みたくなるような表紙と評され嬉しかったという。手書きの原稿が活字になり、本という形にさえ仕上がれば、と気楽に本作りをはじめた。
「何事も経験しないとわからないものですね。表紙の装丁や仕様もおろそかにできないことを知りました」。そして、「読んでもらう人のことも考え、読みやすく段落をわけるとか、漢字をもう少し減らすとか、出版をしたことで読み手のことも考えるようになりました」と語る。元同僚たちの評判も良く、この本を手に史跡を周ってみたいという人も。
京都人が意外にも地元を知らない、という角川さん。古い歴史に培われた京都への愛着が本を書く原点。この本を手に取った一人でも多くの人が京都を好きになってくれれば、との思いが募る。
「次はもっと気軽に読んでもらえるよう歴史小説風に仕上げてみたい」と2作目の構想もすでに練っているとのこと。