
「架け橋」
発行日 2005年8月27日
発行者 信玄会
編集 ウィズたからづか編集部
四六判 上製本 181頁
タイトル「架け橋」にふさわしい表紙絵は武田義明さんの三女で、水墨画家である一華さんの作。
土木建設技師として橋の設計に長く携わった義明さんが構想を練り、基礎調査に尽力したという「瀬戸内しまなみ海道」四国架橋が描かれている。
義明さんは親族の繋がりを大切にし親睦旅行を企画、「信玄会」と名づけ、亡くなるまで25年つづけられた。その「信玄会」である家族、親族による思い出とともに、本人の随想と戦時中の軍事郵便など貴重な文章が綴られている。義明さんが米寿を迎えたとき、「わしは友人の追悼文を書いてきたが、自分には誰も書いてくれるものもいなくなった、と淋しそうに漏らした呟きが本を作るきっかけ」となり実現した。義明さんを知る人の傍らで、この本は先人の歴史を語り、生き方を標す一冊となることだろう。