
「木接太夫昔話」
発行・企画・制作 ボードながお
監修 阪上太三(郷土史家)
絵 池田尚美
構成・装丁 デザイン工房熊沢
協力 山本山美会
参考文献「伊丹大地の史話と昔ばなし」
定価 700円
A4判(横型)オールカラー 並製本 20頁
ボードながおは発足以来、まちづくりのために地域の人たちと一緒になって、数々の活動を行ってきた。
「子どもにも大人にも分かりやすいのは、文章より絵で伝えること。今も植木屋さんががんばっている歴史ある山本地区のことを宝塚の多くの人に知ってもらいたくて、平成14年の春に2作目の紙芝居制作に取り組んだのです」と手作り紙芝居を制作。しかし紙芝居では、その場に集まった人だけにしか見てもらえない。「山本のことを広く伝えていくには、紙芝居ではどうしても限界がある…」と、自費出版することに踏み切った。
接木発明の物語に、木接太夫彰徳碑など史跡の説明を加えたA4サイズ横型の本は、14ページのオールカラー。坂上頼泰が発明したすばらしい接木技術に農民出身の秀吉は感動して「木接太夫」の称号を与えたこと、親交のあった千利休から活け花や茶庭の花木を頼まれたこと、献上した千歳の松が枯れ秀吉の怒りを買ったときには、側近の曾呂利新左衛門に助けてもらったことなどが分かりやすく描いてある。ほとんどの漢字に振り仮名が付いているので小学生でも楽しく読めるが、大人が見ても充分勉強になる。